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インディフレッシュセラによる塗替え例 |
約20年経過した塀の塗替え塗装をしてみました | |
2024,11,03 新築時にブロック塀をアイカ製のジョリパットJP-100(標準グレード)でコテ仕上の意匠で施工して20年ほど経過しました。 コテ仕上による凸凹表面とジョリパットの塗膜表面は砂壁状でザラザラしているので、どうしても汚れ等が付きやすいのですが、 塗膜の劣化が進行して雨水の浸入による鉄筋への悪影響も考え、猛暑がおさまった時期にセルフで塗り替えることにしました。 | |
日光の当たりにくい面は雨だれの汚れだけでなく、カビらしきものも発生して見苦しい状態になってました。 新設時にブロック同士の接合に使用したモルタルのアクと思われる白いスジが表面に浮き上がってきたのも見られます。 | |
まずは高圧水洗で表面の汚れを出来るだけ除去します。これは必ず行わないと劣化した塗膜は表面が弱くなっているので塗料が密着しません。 高圧洗浄機が手配できない場合、大変ですが水道のホースとデッキブラシなどの洗浄でもよいですが幸い今回はホームセンターのレンタル機材が使用できました。 洗浄の前にインターホンや郵便受けをマスキングテープとポリマスカーで養生しておきます。 100Vで動く安物の洗浄機ですが、ノズルを出来るだけ近づけて洗浄を行うと、ある程度きれいになりました。 飛び散って乾いた汚れを見ると、水圧で取れたらしい小さな砂状の粒がたくさん混ざっており、やはり塗膜劣化がそうとうに進んでいたようです。 | |
停めていた社用車にも粒々の汚れが大量に付着してしまい、最後に洗浄機で除去しました | |
2024.11.4 高圧洗浄の翌日には好天のおかげで全体がしっかり乾燥していたので下塗りのシーラー塗装を行いました。 シーラーは下地と上塗の密着を強固にするだけでなく、上塗りの際に塗料が下地に吸い込むのを抑制して、均一な仕上がり外観にする役割もあります。 上塗に水性塗料を使用する予定なので下塗りも水性のシーラーが良かったのですが、たまたまスレート屋根用の溶剤型エポキシ強化シーラーが余っていたのでそれを使用しました。 床面との境目やマスキングしてある境目など先に刷毛で塗り、あとはローラー刷毛でどんどん塗っていくうちに、劣化度合が激しいと思われる部分が溶剤により、ふやけて浮き上がり膨らんできました。 やはり水性のシーラーを使用するべきだったようですが、膨らんで柔らかくなった箇所と周辺を金ヘラで削ぎ落とすように除去して、ブロック素地が露出した箇所と周辺に再びエポキシシーラーをたっぷり塗っておきました。 | |
クラック(ひび割れ)も何か所か発生していたのでシーラー塗装後、コンクリート用のパテ(充填材)を指で摺り込んでおきました。自家用車は作業時はさすがに避難させてます。 | |
2024.11.17 シーラー塗装から2週間が経過した日曜日、ようやく上塗を行いました。前回たっぷり塗り込んだシーラーはエポキシ樹脂系の強化シーラーだけあり、爪が立たないほど硬化してました。 上塗用の塗料は、日本ペイント製品の「インディフレッシュセラ」を使用しました。ジョリパット等、意匠仕上の新設時と同じ艶消しの仕上がりで、耐候性にすぐれ汚れのつきにくいシリコン樹脂を使用してます。 透湿性の塗膜となることで裏面からの水分や湿気などによる膨れや剥がれの発生もなく、防藻・防カビの効果もあるようです。 なにより、今回のように新設時にコテ仕上で施工してある柄を残したいような塗替えには最適かと思います。 さらに塗装後の塗膜は微弾性の性質をもち、塗装後に下地に発生したクラックにも塗膜が伸びて追従するようです(幅が3mm以上あるようなクラックはさすがに無理だと思います)。 | |
シーラーは透明なので塗装面以外に少々飛んでも気になりませんでしたが、上塗は境目がきっちり塗り分けられていないと素人作業がばれて見苦しいので慎重に刷毛で塗りました。 床面と塀の境界は50mm幅の布ガムテープ(コンクリート面は紙のマスキングテープでは密に付着せず、マスキングが浮いた部分に塗料が入り込み境目がギザギサになります)でマスキングした上に念のためブルーシートを敷き塗装を行いました。 ローラーによる塗装がメインなので塗料の飛散はそれほど心配しませんでしたが、実際にはローラーの回転による細かい塗料の飛散があったようで、ブルーシートと服などに塗料が細かく飛び散ってました。 | |
上塗は水道水で希釈(5〜10%)した上で2回塗るように仕様書に書いてありますが、面倒なので1回塗りですまそうと、原液のままで塗装しました。 原液でたっぷりと塗ったので1回の上塗りで済むと思ったのですが、塗って1時間ほどで表面が乾燥してくると、うっすらと下の色が透けて見える所がありました。 さらに乾燥が進むと透けた部分があちこちに見えてきて、結局は2回塗りすることになりました。やはりどんな作業でも横着は通用しないようです。 2回目の塗装は膜厚が厚くなり過ぎるのを考慮して、5パーセントほどの水道水で希釈して塗装してみたところ、塗料の粘度が下がったおかげでローラー刷毛の運びがぐっと軽くなりました。 仕様通りに2回塗りのほうが効率が良いし体(主に上腕部)もずいぶんと楽だとこの時点で気が付きました。 | |
床面のマスキングをはがした時点で、塀だけでなく、コンクリ床面も高圧洗浄しておけば、と気がつきました。 塀がきれいになると床面の汚さが目立ちます。せっかく洗浄機をレンタルしたのにもったいないことでした。 |
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上塗の塗料は仕様書では、20kg容量1缶で25u(2回塗り)とあり、塀の面積が20uほどだったので余るかと予想したのですが、1リットルほどしか余りませんでした。 1回目に希釈せず、たっぷり塗布したせいかもしれません。余った塗料はお茶のペットボトルに移してタッチアップ補修等の必要が生じた場合に備え、一応保管しておきます。 | |
実質の作業時間は、 高圧洗浄 4時間 シーラー塗装 5時間 上塗り塗装 7時間 (いずれも準備、休憩、後始末を含む)ほど、それぞれ必要でした。 | |
使用した塗装用具などは以前にベランダの防水塗替えに使用した時と同じものを使用しました。 2017年 ベランダの塗装記録 | |
塗替えが終わった塀を眺めると、見た目が鮮やかになったせいか、塀全体が以前より広く感じるようになりました。 これでまた20年ほど保ってくれるとありがたいですが、その頃にはセルフで塗装するだけの体力は無いような気がします。 |
工程 | 塗料名 | 塗り回数 | 塗布量(kg/平米/回) | 塗り重ね乾燥時間(23℃) | 希釈剤 | 希釈率(%) | 塗装方法 |
素地調整 | 活膜は残し、劣化塗膜は入念に除去する。ほこり、よごれを除去し、乾燥した清浄な面とする。 | ||||||
下塗り | 水性カチオンシーラー(ホワイトまたは透明) | 1 | 0.10〜0.16 | 4時間以上 | 水道水 | 0〜10 | はけ・ウールローラー |
上塗り | インデテフレッシュセラ | 2 | 0.30〜0.50 | 3時間以上 | 水道水 | 5〜10 | はけ・ウールローラー |
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