水性塗料固化剤  マイティ固化

不要になった塗料を固形化する薬品を使ってみました。
現場などで余った塗料を処理する時に便利そうです。

廃塗料の種類添加量%(目安)
合成樹脂エマルションペイント
(EP)
10〜20%
合成樹脂エマルション系薄付け仕上げ塗材
(アクリルリシン)
3〜5%
可とう形合成樹脂エマルション系薄付け仕上げ塗材
(弾性リシン)
10〜15%
防水形合成樹脂エマルション系薄付け塗材
(単層弾性)
10〜15%
つや有り合成樹脂エマルションペイント
(VP)
15〜25%
水系下塗塗料
(水性シーラー)
10〜15%
洗浄廃液
(廃塗料5%+水95%)
10%添加で半ゲル状
20%添加でゲル状
30%添加で顆粒状


0.8kgほどの水性塗料で試してみました

「マイティ固化」を紙コップ半分程度入れてみます

最初はヘラで混ぜてみました。塗料の種類にもよると思いますが、アンモニアのような臭いがしてきました

すぐに面倒になりドリルの先に羽根を付けた工具で混ぜます

1分程度で回転が重くなり、塗料が固まってきました

さらに3分ほど放置すると水気が無くなりガサガサの状態になりました

合計10分程度で完全に固形化しました。最初にマイティ固化をもっと多く入れると粉状になりそうです。
他に油性塗料用として"ゲルダッシュ"という固化剤(こちらは液状)もありますので次回はそちらも試してみたいと思います。
そちらは洗浄に使った廃シンナー等も固めることが出来て、さらに細かい粉状になるようです




溶剤型塗料固化剤 ゲルダッシュ

ゲルダッシュ画像
油性塗料用の固化剤も入手しました。こちらは液状です。ネーミングにすごいインパクトを感じます。
廃液
サンプルは一般的な合成樹脂調合塗料です。2kg程度を固めてみたいと思います。
ゲルダッシュ投入
まずは試しに紙コップ1/3程度のゲルダッシュを投入してみます。
攪拌開始
マイティ固化の場合に習い、今回は最初から電動工具で混ぜました。
固まり始め
混ぜ始めて5秒もしないうちにドリルの回転が重くなってきました。
固まり
さらに5秒程度でドリルが回らなくなり、固まってしまいました。
廃棄物
取り出してみると完全に固化しています。ドリルにも固まりがびっしり付着してしまいました。 こんなことなら不要な棒を使って手で混ぜれば充分でした。


ゲルダッシュ 添加量の目安です
強溶剤系廃塗料
塗料品種添加量(パーセント)
アクリル樹脂塗料
1液型ウレタン樹脂塗料
アクリル樹脂下塗(シーラー)塗料
1液型エポキシ樹脂下塗り(シーラー)塗料
1液型エポキシ樹脂さび止め塗料
塩化ゴム樹脂塗料
塩化ビニル樹脂塗料

弱溶剤系廃塗料
塗料品種添加量(パーセント)
合成樹脂調合ペイント
1液型ウレタン樹脂塗料
アクリルアルキド樹脂塗料
油変性ウレタン樹脂塗料10
アクリル系NAD塗料3〜10
1液型エポキシ樹脂さび止め塗料
さび止め塗料3〜4

*廃塗料中のシンナー含有率が多くなるほど固化性能は低下します
廃洗浄シンナーは固化しません


マイティ固化 (水性塗料固化剤)
1kg入 \1,900 個数

ゲルダッシュ (油性塗料固化剤)
1kg入 \3,700 個数